本を読んで考えたこと

無性に何か書き残したくなる本に時々出会う。その記録。

読書

ソロー『森の生活(下)』まとめ

ブログにまとめないで頭の中で反芻しているうちに消化できてしまったので、まとめはなし。ハハハ。 とても気に入ったので原書を購入した。

ソロー『森の生活(上)』まとめ

終始共感の嵐で、示唆に富んだ1冊だったので、引用しながら自分なりの道筋を探る。長くなりそうなので上下巻に分けて。まずは上巻から。 ①「進歩」「目標達成」など疑い深い言葉に注意。 世のなかには疑いようのない進歩ばかりがあるわけではないのだ。(略…

ドストエフスキーとトルストイ(『小林秀雄対話集 直観を磨くもの』)

大学時代にドストエフスキーとトルストイのメジャーどころを読み、断然トルストイ派だった私。ロシアの二大文豪、誰が読んでも「全然違う」と感じ、どちらかが気に入ると思う。「両方いまいち」はあるかもしれないが、「両方好き」はあまり聞いたことない。 …

村上春樹についてあれこれ言うことについて(村上春樹『職業としての小説家』)

村上春樹の小説は理屈抜きに、村上春樹だからではなく、名前が伏せられていても、めちゃくちゃ面白い。文字を追う眼球の動きが早くなる。嫌悪感を覚える描写があったとしても、空っぽスカスカじゃんと感じても、多分読者はなんとか最後まで読み通すと思うし…

教育について考えるヒント(岡本薫『日本を滅ぼす教育論議』)

発行がほぼ10年前なので古くなっている情報や考え方も多かったが、教育に携わる者として忘れてはいけないと思わされる視点もあった。備忘録としてまとめて書き付け。 ①「目的」「目標」をはっきりさせる必要がある これは前から薄々感じてはいたこと。「生き…

『銀の匙』と比較(丸山健二『夏の流れ』)

小説を読んでいると、自分ではどうにもならない直感が鋭く働いてしまうことがある。この本を読んだ時にもそれが起こった。中勘介『銀の匙』に似ている!と思った。 単なる直感だけど少し深めたら面白いかなと思ったので書きます。深みにはまるとアレなので気…

苗代が人生を明るくする。(松岡正剛『誰も知らない 世界と日本のまちがい』)

10日も前に読み終わったが、エピローグも含めた最後の10ページくらいがずっと心地好い余韻として頭に残っているので、何か書いておこうと思った。 感動したポイントは、「直播きではなくまずは苗代で」という考え方。古代から日本人が稲作で実践してきた手法…

汚くて綺麗(大江健三郎『見るまえに跳べ』)

「汚いから綺麗」でもなく、「汚いけど綺麗」でもなく、「汚くて綺麗」。大江健三郎の描く世界にはそんな言葉が合うと思った。 3年ぶりに彼の小説を読んだら、今の方が感じるものが多かった。とにかく純粋だと思った。 見るまえに跳べ (新潮文庫) 作者: 大…

仏像を今すぐ観に行きたい。(上田和夫訳『小泉八雲集』)

小泉八雲は本名ラフカディオ・ハーン。ちょうど明治維新の時期に来日した。怪談で有名だが、随筆「日本人の微笑」がとにかく良かった。 まず内容から。 日本人は、怒られた時、悲しんでいる時、死を覚悟した時など、西洋人が信じられないようなシチュエーシ…

憧れは憧れ。結局、ないものねだり。(斉藤洋『どうぶつえんのいっしゅうかん』)

タイトル通り、動物園の1週間を描いた本。この中の、ライオンとクロヒョウが出てくる「木曜日」を読んだ。 ライオンは、お客さんにサービスしすぎてある日声が出なくなってしまった。となりのクロヒョウは、「そんなサービスをすることはない」「のんびりし…